中長ブログ - 清水貴也さんのエントリ

2020/03/10
jkは「常識的に考えて」だろjk

執筆者: 清水貴也 (17:09)
さーら(だっけ?) thx.
皆さま、元気にしていますでしょうか、長距離4年の清水です。
4年ということで卒業レーンになります。

過去3年は様々な先輩方の熱いメッセージを読む側でしたが、とうとう書く側になってしまったのかと思うと自分も年齢を重ねたことをしみじみと実感します。(入った時から既に20歳超えてたけど)

12月にブログを書いてから3ヵ月しか経っていませんが、まずは近況から。
前回のブログでは1月以降も山の上に行くと書いていましたが、年明けからの身内の不幸、それが終わったと思ったら風邪、復活したら国試がヤバいことに気付く…と結局全く部活に行けず、国試が終わりさぁ行こうと思ったら部活の停止。
僕はおそらく部活に嫌われてるんでしょうかね…。
と考えていたところ、自分が1995年生まれだと思い、よくネットに上がる1995年生まれの受難という投稿を思い出し、「こんだけ世間が混乱したのも、ワンチャン俺のせいじゃね?」と勝手に自虐する日々を送りながら今日に至りました。

とりあえず、4月までは自分も新生活に向けて特訓したいと思いました。
あと、先週土曜に厳重な防護対策を講じた上でマイケル家にて鍋を行いました。
そうしたところ、こんとし以外は4月以降も愛知県に居ることが判明しました。
下級生はお財布が近くにおりますので、飯に困った、路頭に迷った、何か悩んだとかあったら、遠慮せず誘えば良いと思うよ。


ってことで、僕が長距離男子(山田は競歩パートで回っているので除く)の中では最初なので、(他の人に長く書いてもらいたい意味でも)多少淡泊に振り返りと教訓(というか自分のモットー)を綴らせて頂きたいと思います。
長いので山田同様白抜きにしました。(興味なければ飛ばしてOK。)

4年間で陸上に関して学んだことと言われても、あまりないなぁってのが本音です。
訳を言ったら、脳死で練習してたから。 ただそれだけです。
だからこそ、言うほど(というか全く)記録も伸びなかったし、予選会も走れなかった。

でも、好きなようにやらせてはもらったなってのは感じました。
出たいレースにはおおよそ出れたし、嫌いな人間とはあまり接触せずに済んだし、暴力をふるわれることはなかったし。
楽しくやれたというよりは、色んな人間を見ることができたな、その中で、自分という1人の人間の形成には非常に有用なものになったなってのが、第一の感想です。

自分という人間を客観的に捉えると、色んな人をよく観察して、その人やその集団の特徴を考察した上で、自分にとって最も得になるような行動をとっていきます。
得に関しては、今後の自分にとってプラスになるかどうかという点のみで、その選択が一時的に苦しい状況になったとしても、後天的に(大学であれば4年間のうちに)プラスになるならば、そちらを選んでいきます。
戦略ゲームや恋愛シュミレーションゲームを常に行っているものと考えれば分かりやすいでしょう。

4年間の中で最もそれが如実に出たなと自身が感じたのは、3年の時の予選会後のミーティングでした。
次期パート長を決めるという場面で、僕は塚本と共に立候補しました。
正直なところ、僕自身としても塚本にやって欲しかったし、できるだけ負けるように抱負を述べてさせてもらいました。謂わば負け戦。
そのまま手を挙げず塚本にやらせても良いのですが、ここで自分が立候補しておくことで、チームを引っ張りたいというやる気アピール、また、負けたとしても、立候補したという事実(印象)が部の人間には残る、何よりここで自分が立候補しないと後悔するという計算のもと手を挙げました。
結果としてまぁ普通に負けましたが、自分に入った9票は正直申し訳ないという気持ちとこんな自分でも信頼してくれる人間がいるんだという嬉しさを同時に感じ、少なくとも、大学院に進学したら、院卒までは部に貢献したいと思ったのもこの時でした。

ここまで打算的に動いたのはこの時だけですが、本当にこの部には色んな人間がいるなという勉強になりました。
(部全体では)皆が皆同じ熱意という訳でもなく、日本トップレベルの人から初心者までが、全く同じコミュニティの部員として過ごしているのでそれも当然なのですが、色んなことを学んだと思います。
特には大人になっていくにつれて人間には汚い部分が増えていくことを改めて感じ、大人の世界ってこうやって形成されていくんだろうと思いながらも自分もこの4年間でズル賢くなったと思います。

他にも4年間ではコミュニケーション能力が非常に上昇したな感じます。
それもそのはずで、僕らの世代は山の上ランキングの陰キャラ部門で、「その他」の欄になぜか集団で入っていた程のコミュ障集団です。
そのおかげか何なのか、圧倒的に自分が企画したり、言い出しっぺになったりする機会が増えました。それもあってか、初対面の人に対して話掛けるのが億劫になることは非常に減り、
人並みのコミュニケーション能力は手に入れることができました。

まぁそんな僕も専攻内ではド陰キャでしたが。(これもできるだけ騒がず目立たずすることが、4年もそのコミュニティに生きる2浪の身からしてはプラスであると判断しての動きですが、オフレコでオナシャス、、、)

この打算的動きも、皆が無意識的にやっている動きではあります。(無意識だから気付かないだけで。)
これをやらない人間はよっぽどの聖人か阿呆かで、最早人間ではない異形の何かです。

特に大きく変わった部分というのはこの辺りでしょうか。
他にあるとするならば、肯定感が強くなりました。
元来から僕は自分の考え以外はあまり受け入れなかったタイプなのですが、あからさまに「それは違う」という回数は減りました。

それよりも、「なるほど、そういうのもあるのか」(孤独のグルメ井之頭五郎風)に一旦受け止め、その考えに至った経緯を想像しながら、もし自分ならどうするかを踏まえた上で、意見を言うというクッションが敷かれました。
そのため、否定は減り、どうすればその意見が昇華できるかに重点が置かれるようになりました。
これもコミュニケーション能力の向上っちゃ向上なのですが、特に名古屋大学の学生は以前自身が在籍していた大学よりも、明らかにレベルが上の大学なので、当然考える工程が様々で複雑になっていると感じる機会が多く、このような面でも学びがありました。

当然過程が見えない人間も多く居るのですが、そのような人や、やはり自分の意見を受け入れない人間は苦手です。そのような人間の思考過程(の一部)を読み解くこと、いかに受け入れない人間に対して、ロジカルに説明し、マウントをとるのか、これは永遠の自分の課題になるでしょう。


こうやって考えて生きていますので、今まで以上に人間観察に脳のリソースを割く機会が増えました。その分今まで割いていたものにそのリソースを割けなくなり、必然的にその辺は脳死になりましたね。(いけませんねクォレハ。)

まぁ人間誰しも限界ってのはあります。その限界がどこにあるかが違うだけで。
その限界のある場所が違うのも、また人間です。
ただ、限界の閾値を高くする方法はあります。
単純です、常識を広げれば良いのです。
そもそも「常識って何だ?」って話です。
僕が思う常識というのは「自らが決めた理解できる限界」だと勝手に定義しています。

「常識的に考えてあり得ない!」というのは誰の常識でしょうか?
そうです、それを言った人の常識でしかなく、その行動をした人間にとっては常識でないのかもしれません。


例えば雨の日に外でジョグすることは普通でしょうか?それとも考えられないようなことでしょうか?
たったこれだけでもその人の常識(の一部)は測れると思います。
自分が常軌を逸していると思うことがあっても、それは他人とっては常識の範疇なのかもしれません。

僕が言いたいのは人よって常識の領域、言い換えたら限界の領域という異なっているということであり、その領域をどれだけ広げられるかという点が大事だということです。

チーム内の速い人のジョグの距離、週間(月間)走行距離やその内容(場所,時間,ペースetc.)を見てみてください。
自分の常識の範疇の距離でしょうか?絶対できないような練習内容でしょうか?
おそらく下位チームの大半が常識の外にあるような練習をしている人がチーム内でも上位の人だと思います。
ここで同じ練習をやれとは言いません。
なぜこのメニューをしているのか、それは何かの目標があるからだと思います。
ならばこのメニューを取り入れた経緯を考えて、自分に当てはめることが可能ではないでしょうか?
え?メニューの意図が分からないって? 現代の我々にはスマートフォンという手段を用いてLINEもできるし、ブログだって見ることができる。
更に我々ヒトには言葉という手段があるはずです。直接話すことも可能です。

まずは速い人の考え方の一部を取り入れてみることです。
そうするだけで自然と普段の練習に対しての選択肢が増えますし、人間として一回り大きくなれます。
話すのが怖いって?だったらブログを漁れば良い。効率は非常に低くなるけどね。

こうやって取り入れても記録は絶対に伸びるとは言えません。
長距離にも少なからず才能というものは存在します。

僕は中学から長距離をやっていますが、入部理由は「活動時間が他の部活より短く、楽そうに見えた」からだけです。また、長距離を選んだのも「短距離より努力したらどうにかなるだろうし、それなりに頑張って3年で県大会くらい出られたら上出来かな」くらいの甘い気持ちで選びました。
当時は若く、盲目でした。
入った部活の長距離パートは前後の学年に複数の全中, JOの出場者、ましてや表彰台に立つ選手を輩出するほどの強豪校。(なお僕の学年の長距離男子は僕だけでした)
一学年下の後輩にも簡単に負け、中3では人数制限で地区大会3000mにすら出場できず。
でも、諦めることはなく、どうしたら後輩に勝てるのかを常に考えながら走っていました。
結果的に高校でも陸上を続けられるくらいの熱意とそれに見合う実力は確保することができたし、それがあったから、中高共に県大会には行けました。
個人的な勲章は中3の時に走った千葉国際クロスカントリーという大会で全中出場者に勝ち、陸マガの記録室の所に小さく名前が載ったことです。
たったそれだけですが、これが自分の陸上人生の中で最も大きな成果だったと思います。

高校ではそのままの勢いで記録を伸ばしていこうとしましたが、中学の時にもなった貧血を再発し(大学でもやったけど)、中学サッカー部の同期に抜かれ、なんだかんだそんなに伸びなかったです。
ただ、高3の時の県高校駅伝で自分の高校を入賞に導けたことが大きな成果だったと思います。(勿論小松を含め他のメンバーの協力の上ですが、それ以来母校は入賞してないので)




だからこそ大学では悔しかった。
結局せいぜい対校戦に出る程度で、チームの大目標である予選会や東海学生に選手として走ることができなかった。
自分の努力が足りないことは重々承知しながらも、改めて感じた才能の差。
でもやっぱり走ること、陸上競技に関わること、それだけは嫌いになることはありませんでした。
やっぱり自分のモチベーションは走ることが好きなことなんだと自覚しました。
昔からスポーツが好きで(特に観戦が)、その中でも努力の配分が非常に大きいと言われている(勝手に思っている)駅伝やマラソン。
小学校に入る前からなんだかんだ見ていた箱根駅伝も遂に自分の年齢ましてや自分の学年よりも下の選手がほぼ走るようになると思うと、凄く遠いものになっていくように感じます。

彼等も彼等で皆平等に才能があるわけではありません。
「努力した者が全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は皆 すべからく努力しておる!!」
某ボクシングマンガの有名なセリフです。
この努力という言葉にもやはり大小はあるわけで、成功した者の努力はやはり総じて大きいのだと思います。

先日行っていた名古屋ウィメンズは素晴らしい大会となりました。
その裏で行っていたびわ湖毎日マラソンで、とある選手がサブ10を達成していました。
その方は國司さんを同期の静岡県出身の方で中学,高校(愛知県の高校),大学共にチーム内のエースではありませんでした。
しかしながらずっと走り続け、今回自己記録を10分以上更新しゴール。

割と同郷の選手はチェックすることが多いのですが、今回ほど個人的に感嘆したのは初めてだったかもしれません。
腐らずに努力することの大切さを改めて教わりました。

まぁ長々とグダついた文章を書いてきましたが、言いたいことを纏めると
・何か選択するタイミングがあったら、どのみち後悔はするから、できるだけ後悔が少ない選択肢を選ぶと良いよ。
・まずは自分が思ってる常識の枠を壊してみよう、1歩外に出てみよう。
・今の世の中行動した者、言った者勝ちだから、失敗する可能性があっても遠慮しないで動くとやっぱり得だよ。
・陸上に関わらず色んなことに興味を持つことは大事。今なら同じ東海圏の大学生の持ちタイムぐらいは知っておいた方が良いと思う。
の4本でお送りいたしました。
本当は他にも色々と教訓はあるけど、もう時間ないのでそろそろ筆を置きたいと思います。
僕の思考回路の一部は説明できたんじゃないかな。(全然陸上と関係なかったけど。)


ということで、最後に僕なりのメッセージで終わりたいと思います。
まずは残るメンバーに。
言いたいことは1つ。現状2021年度、2022年度は伊勢路のチャンスがある。
巡り合わせの問題だし、他力本願になってしまう部分もあるけど、本当に「名古屋大学」という1つの大学で伊勢路を駆け、襷を繋ぐことのできる機会が来た。
どうか、どうか夢を見たい。ってか僕なら確実に選手になりに行く。
実力的に協力できないと思うメンバー、それなら今は勧誘を頑張るんだ。
(このご時世だからこそ今年の勧誘は情報戦だと思う。)


同期に。
二浪という状況の僕を快く受け入れてくれてありがとう。
塚本と小松(あと山田)以外は活躍できなかった学年でしたが、今度はOBとして山の上に何かできると思うので、協力しよ!
とりあえず、GWにマイケル家で鍋な。

先輩方に。(あと育生さん)
期待されたほどの活躍ができなかったですし、非常にうるさかったし、で非常に迷惑をかけたと思います。
また、人によっては時空の歪みのせいで非常に複雑な状況にさせてしまったことは申し訳なかったです。
しかしながら、ここで僕という人間のエンターテイメント性、思考のプロセスをより高度に昇華させていただいたのは紛れもなく先輩方のお陰だと思います。
本当にありがとうございました。

そして、次にブログ回す奴。
お前は多分俺が居なかったらもっとはっちゃけた大学生活を送れたのではないかと今も思ってる。最後まで敬語抜けなかったし。
もっと面白いところを引き出せたら良かったなと思うわ。
でもまた大学で陸上が一緒にできたこと、同じ学科で同じような状況だったからこそ、お前の頑張りは僕の頑張りのモチベーションになった。
本当にありがとう、まぁ名古屋だからこれからもよろしく。
明日で饂飩職人じゃなくなっても、次に集まるのは「ぬ」だ。

ということで同期にしか回せないならこいつに回します、小松よろしく。
(書きながらめっちゃ涙出たんだが…(泣))
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