中長ブログ - つかもとさんのエントリ

2018/07/27
エンドレスセブン 〜俺たちの七大戦は終わらない〜

執筆者: つかもと (20:28)
河噛先輩、回していただいてありがとうございます。多分ですが入部してから先輩にはレースで負けたことないので今回も余裕です(煽り)


どうもおはようございます。塚本です。
高校の頃は1500mを主戦場としていたので実際中距離みたいなとこあります。
今年の夏も800mで中距離に殴り込みにいく予定です。


(どうもこんばんは。このブログを書き終えた後の塚本です。朝書き始めたのでおはようございますと挨拶しましたが、どうでもいいことばっかり書いていたら夜になりました。どうでもいいことばかりな割に長くなってしまったので七大戦に関係ない部分は波線で区切らせていただきます。時間がある人だけぜひ読んでください、、、)




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では早速余談に入っていきましょう。


7月に入ってから、長距離パートの一部はある出来事から、自分の最大酸素摂取量なるものを知る機会がありました。自分もその1人でしたが、その値がどのくらいだと高いとか低いとか全く知らなかったので、自分の値を聞かされた時には全然ピンときていませんでした。
しかしネットで調べてみたり周りの何人かに値を聞いてみるにつれ、自分のそれがとても低いということに気がつかされました。


そもそも最大酸素摂取量とは何かというと、1分間に体重1kgあたり取り込むことができる酸素の量、ということでもちろん長距離においては記録との相関があります。
つまるところ、この値というのは、強さの指標の一つとして見られることもあるということです。


そんな選手として重要な値が低いという事実を知るのはなかなか心にくるものがあります。実際、自分の値は長距離選手というより、ちょっと走るのが得意な一般人レベルでした。


しかしショックを受けると同時に、どこか嬉しい気持ちにもなっていました。
それはそんな状態であるならばなんらかの手段で値を高めることができればもっと記録が伸ばせるのではないかと思ったからです。
やはり、競技の性質上ポテンシャル的な限界が無いとも限りません。
これだけ低いのならば、これが限界ではないだろうと、まだ強くなれる余地があることを科学の力に教えてもらったような気がしました。
伸びしろですねぇ。


また、値が低いのに高い人たちと同等かそれ以上に走れているということは、自分は取り入れることのできる少ない酸素を効率的に使えている、つまり効率的な走りができているということ(だと思うようにしてます)。
誰もがそうかとは思いますが、自分は特に走る動き一つ一つに深く注意しているつもりです。フォームに関しては多くのことを考え、試行錯誤してきました。


どの年だったか忘れましたが、日本選手権の10000mのラスト一周で当時早稲田大学の大迫選手と、日清食品Gの佐藤悠基選手が競り合っているシーンが自分の中では大きく印象に残っています。
ラスト200mまで前にいたのは大迫選手。後ろを引き離そうと、体を目一杯使った大きな走りでスパートをかけています。
しかし、佐藤選手はジョグみたいな楽そうな走り方ながら決して離れません。しかもそのままスピードを上げ難なく大迫選手をかわして優勝したのです。
なんであんなにラクそうに走っているのに必死で走っている大迫選手よりスピードが出ているんだろうと不思議に思うと同時に、自分もあんな風に走ってみたいと強く思ったのを覚えています。


それまでの自分の走り方は、今振り返ると前かがみ・オーバーストライド・大げさな腕振りと三点揃って最悪でした。
通常走り方を矯正するには、走りを一つ一つの動きに分解した動き作りを行ったり、体幹や走りを支えられていない弱い部分の補強をしたり、ミニハードルなどで正しい姿勢や接地の動きを意識したりするのが効率的だと思いますが、そんなことなんも知らん当時の自分は動画で見たフォームを見よう見まねで走り始めました。
背筋が伸びた走りを見てむしろ後傾するくらいで走ってみたり、コンパクトな腕振りを見てむしろ腕を振らずに走ってみたり、素早いピッチを見てちょこちょこ走ってみたり。
時々窓ガラスに映る自分のフォームを見ながら、ああでもないこうでもないとあれこれ考えながら一冬の練習を全て消化しました。


結果、佐藤選手みたいな走り方になりませんでした。当たり前でした。まず身長というか脚の長さが全然違う。その前にそもそもの走力が違いすぎた。あんなにスピード出してるのにあの上半身の安定感はどういうこと…


しかし、確かに走り方に安定感は増していました。
その時矯正したフォームが今の走り方に繋がっているわけですが、自分で見ても自分の走り方には上下動があまりありません。これは長距離を走る上では良いところかな、と思っています。


今考えればその時の取り組みは走り方を崩したりケガしたりするリスクが高くてとても危険でしたが、走り込む前に、もしくは走り込む際に動きを重視してより走り込みを効果的にするという意識を持つようになった契機でした。


いつだったか、ケジェルチャというエチオピア人の選手が18歳という若さで5000mを12′53″という記録を出しました。
これについて誰か知らない人がツイッターで「長距離は根性じゃない、動きを極めるスポーツだ」的なことを言っているのを見ました。
若くてまだ試合経験も積んだ練習量も比較的少ない選手が好タイムを出したから、ということでなのでしょうが、自分はこの考えにとても共感しました。


フォームに関しては、これでもかというくらい頓着してても良いものなのかな、と思っています。多分ですが、速いペースで走っても疲れない身体能力を身につけるよりも、速いスピードを出してもラクなフォームを身に付ける方がよっぽど簡単だと思っています。
まだ自分のレベルであれば、フォームの改良がそのまま記録につながるだろうし、改善された分走り込みしやすい、さらには怪我もしづらいといういいことづくめです。


僕は日頃東大長距離パートのブログを欠かさず見ていますが、いつかの試合反省かなんかで、かの有名なエースで主将のKさんが「自分の走りを言語化できれば強くなれる…」みたいなことを書いていました。高次元な話をされているので自分にはどういうアレかは理解しきれていないですが、自分的に解釈するとたしかに上手く走れている感覚をしっかり日本語で表現できるというのは大事なことだと思いました。
走る時の感覚とかはけっこう曖昧なもので、悪いと感じた時修正しようにも良いと感じた時維持しようにも、自分がどういう状態にあるのかを把握することが難しいです。
なんか走れるなぁ〜で済ませてしまうのではなくて、その時の走りを振り返る意味で言語化するのが大事なのかなと感じました。
なので自分は普段のダイアリーにその練習が上手くいったかどうかとかよりも、走ってる時どう感じたかとか何を意識したかを書くようにしています。走り方が崩れたり調子が悪くなった時とても役に立ちます。


自分はまだ今の走り方に満足していません。
見ていてカッコいい走り(≒モテたい)がしたいという思いがありますが、安定感を求めるあまり動きが小さく躍動感がありません。
めっちゃ必死に走っているのに、はたから見てるとあんまり頑張っているように見えないのが悩みどころです。
今のフォーム目標は、旭化成の市田宏選手(あえて弟)です。身長体重ともに僕とほぼ一緒だからです。彼は走ってる時沿道からキャーキャー言われているので、会得したあかつきには僕も知多のコース沿いにいるおじいちゃんおばあちゃんたちからの黄色い声援を浴びることができると信じています。


七大戦レーンでした。
七大戦の話でもしますか。


僕には、高校の頃から一つ夢がありました。
3000mSCを走ることです。


僕の高校は3000mSC、いわゆるさんしょうがけっこう盛んで、ふたつ上の先輩と同期がインターハイに出場したりしました。
長距離の人数はそんなに多くなかったですが、必ずさんしょうの枠は埋められてて県大会にも進出することが多かったです。


しかし僕はいつも1500mと5000mで、さんしょうには出たことがありませんでした。確か高校の大会の日程だと、5000mとさんしょうは兼ねにくいんですね。なのでチーム内で1500mと5000mの人、1500mとさんしょうの人に分かれていました。前者でした。


何に魅力を感じたとかそういうのではありませんが、その間さんしょうを走る人たちを見ていて自分も出てみたいなぁと感じていました。見ている分には全然辛さがわからないので自分が走ればもっと速く走れるんだろうなぁ、とか思っていました。


そしてこの間、ついにチャンスが訪れました。今年は東国体の時期に予選会も七大戦もなく、心置きなく出場できるタイミングでした。
僕は我の強さゆえにさんしょうパート長先輩を押しのけて東国体のさんしょうに出場させていただきました。優勝。七大戦で見ても入賞わんちゃんくらいのタイムでした。
これが僕の輝かしいさんしょうキャリアの第一歩となります(?)


現在名大の学部生にはさんしょうを走る人があまりおらず、枠が余ってしまいかねないので、今回、七大戦はさんしょうにエントリーをさせていただきました。


「お前が3000mSC?なんでやねん!」
と思われた方、こういう経緯です。どうか暖かい応援をお願いします。



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ということで今回、1500mと3000mSCに出場します。


1500mでは、名阪戦でついに3分台を出すことができました。4分フラットを出してから3年近く4分ちょいをウロウロしていたのでとても嬉しかったです。
しかし七大戦のレベルはとてつもなく高く、4分を微妙に切っただけでは戦えません。

自分の中ではもう少し速く走れるのではないかという手応えがあります。七大戦の1500mはハイペースになりやすい気がするので、なんとか前に食らいついてベストを更新し、あわよくば一点でももぎとってきたいと思います。


3000mSCは得点ライン周辺にいます。まだ一回しか走ったことないのでこちらもレースによってはもう少し出せると信じています。そもそもこの種目が開催される大会は限られていて、専門としている人も少ないので戦力分析があまりあてになりません。油断せずに確実に得点を狙っていきたいと思います。

3度目の七大戦を迎えますが、過去2年とも長距離種目では1点も取れていないという状況です。色々と思うところはありますが、何よりチームの足を引っ張ってしまっているというのが申し訳なくて毎年メンブレしています。
特に去年はチームは優勝しましたが自分はあまり歓喜の輪には入ることができず辛かったです。個人としては七大戦にいい思い出がありません。

テストに苦労しながら、七大戦でいい走りができずどっちも不完全燃焼。そんな形で始まる夏休みをもう繰り返したくはありません。
今年こそは、会心の走りでチームに貢献し、美味しいお酒を飲んで帰りたいところです。
それができたらまぁ最悪テストはどうでもいいです。


種目は去年までとは違いますが、より点数にこだわったメンバー構成になっているのではないでしょうか。特にさんしょうは僕の他2人はスペシャリストですし、5000mの3人も上り調子で得点やベストの可能性も十分にあると思います。

七大戦レーンは残り浮津先輩ととみーが書いて終わりです。
今年は長距離全体としても気持ちの良い七大戦にしたいところですね。明日からのオープン種目も含めて皆さん頑張っていきましょう。
それではおわります。
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