中長ブログ - 河上さんのエントリ

2010/11/22
シャングリラ

執筆者: 河上 (15:27)
「ここが理想郷だ!」と言ったところで、それは他人に言わせればどう見たってくだらない場所で「こんなところが?」と言われるかもしれない。しかしそう言われたところで、まったく気にする必要などない。なぜなら、そこは理想郷だからだ。

…微積のTAなんかやってますM2の河上です。
前回のレポートの採点では「濱野と芦崎の解答がそっくり…」とつぶやいてました。しかも間違っていました。

今回は「びわ湖大学駅伝」「中山道駅伝」「これから」の3本です。
さて、びわ湖について語りますか…

4年前、俺がまだMの付かない2年生のときの話、名大はびわ湖駅伝に出場しました。俺は1区藤永先輩の付き添いとして参加しました。
開会式に出て、旅館『つづらお荘』で藤永先輩を迎え、Mステでチャットモンチーの『シャングリラ』を聴いていました。翌日は3時起き、4時朝食、8時スタート。1区付き添いのバス(スタート奥琵琶湖からゴール大津まで!)に乗ってる間、眠くて退屈だったなぁ。
そのとき、何の意味もなく「あぁ、この大会、いつか出てぇな…」と思いました。
おそらく全日本レベルまで望めなかったのだろうとは思う、全日本は今よりも遠い存在だった。しかし「東の箱根、西のびわ湖」という大会関係者の野心に面白いものを感じたのか、参加大学に興味を持ったのか、湖畔コースに魅力を感じたのか、今でも不明。でも漠然と、あるいは確固とした意味で、びわ湖大学駅伝が俺のシャングリラでした。

そして今年10月の学連記録会、俺は確かに言っていたんだ。「びわ湖もかかってるし、頑張らないとな」と。賭けてもいいけど、そんなこと言う奴ひとりもいなかったはずだ。みんなが全日本を目指す中、一人だけ少し手前を目指していたこと、申し訳なく思う。ある種の心理的な裏切りだけど、でも、俺は近いものしか見えないんだ。(とはいえ、結局全力で走る以外の選択肢はなかったわけだが)


そして土曜日。俺は第6区12.8kmを走りました。
HPやパンフレットでは詳しいコース図がなく、隠されてるんじゃないかとさえ思いました。初めて出るレースなんてそんなもんだけどさ。距離やや長い、地形不明、そんな状況では序盤を抑えて走り、後半に起伏があっても対処できるようにするべきだと考えます。
チーム2・3番手が走るであろう6区、なぜチーム8番手の俺がここを走るのかよく分からない。ベストタイムから考えて、繰り上げまで3分ないと厳しいし、2分なら無理だろう。
そんなことを考えながら、前日の夜10時に眠り、そんなことを考えながら、当日の朝6時に旅館でミルク・アッサムティーを飲んでいました。湯飲みで。優雅にして幽玄、重なって台無し。
さて、朝ごはんを食べすぎたり、付き添いの関谷にバナナを渡したり、バスで関谷に冗談を言ったり、中継所で関谷をいじめたり、いよいよレースです。

「池亀ラストファイト!うっしゃ!いくぞー!」
繰り上げまで1分52秒で池亀からタスキを受け取りました。「いくぞー!」ってのは何か致命的な間違いがあるんだけど、まじないみたいなもので、俺がタスキを受け取るときによく使う言葉。なんかみんなと一緒に走ってるみたいになるじゃん?一人じゃないって思えるじゃん?
さてさて、この時点でタスキが途切れるのはほぼ確定。確定を破ろうにも、大会の規模的に10分以上待つことはないから、あとは先頭が大ヨレかますか、もう一つしかない。つまり俺が何か意味不明に快走すること。陸上10年やってきて、そんな都合の良い事あるわけないことは分かってる。人間、急に強くなるってことはない。平岡や浜田、そして関谷のように人は強くなる。

でも、理解することと実行することは別だ。

タスキ、つなぎたい。もう最初っから飛ばすしかない。
と走れれば、たとえ大ヨレかましてもかっこいいのだが、3km手前で「あと10km」という現実に冷静さを取り戻し、「まぁ先頭落ちてるかもしれんし」と普通のペースに戻すあたり、微妙なかっこ悪さだ。
そして51秒届かず、タスキは途切れた。
51秒、約300mっていうと白ダスキ集団も見えずピストルの音も聞こえなくて、ラスト100mくらいでタスキを取ったし、中継所が道路からやや引っ込んだ位置にあるから、最後の10mまで、岩永がラインに立ってるんじゃないかと、最後の2mまで、横から慌てて出てくるんじゃねぇかと、ちきしょう。
ラインそのまま通過、審判も誰も何も言わないし、とめられもしない、そのまま7区を15mほど走り、道路に出たところで、前に選手が見えなくて、俺は走るのをやめた。波多野が声をかけてくれるまで、そのまま前方を、あるいは右手のタヌキを見ていた。

…って、タヌキはいねぇよ。夕スキ…でもなく、そう、右手のタスキ。

実を言うと、大学代表として駅伝を走るのは6年目にして初めてのことで、そしておそらく、最後でしょう。それにしちゃあイマイチEndだったけど、まぁそれも、俺らしいな。
タスキは切れたものの、タイムは10000mから考えてベスト以上のものだと思うし、大阪大学や京都大学の強い人(たぶん10回走って1回勝てるかどうかという強さだ)に勝てたので、それで良しとします。

選手にはおつかれさまでした、付き添いにはありがとうございました。
特に俺の付き添いの関谷には重ねてありがとう。アップ前まで冗談言ってるくらいが俺にはちょうどいい。
そして遠いところまで応援に来てくれたみんな、うれしかったよ本当にありが・・・
・・・ん?いない?1人も?アラヤダ(゜д゜)



さてさて、そして翌日、中山道駅伝。もう2日目だから早起きが楽。
中山道2区スペシャリストと名乗りたくなるくらいここが好き。もう3回目。コースも起伏も、手に取るように分かる。立体模型が作れるくらい。
前日に付き添いしてた矢野氏を含めて、みんなほとんどコースを知らない。なるべく細かく教えたが、『地形を完全に把握することは、池亀の基本です。』という言葉の通り、不利は否めない。俺有利。
疲労も不思議なほど少ない。本当に不思議。なんだか今日いけそうな気がする〜!
スタート前、監督に「ジョグしろよ」って言われて「はいっ!」って、すごくいい返事したけど、そんなことはなかったような気がするぜ!
あぁ、俺にとってこんなにいい状況はない。言い訳が2つもあるなんて!

というわけで、また最初っから飛ばして、さすがに中盤や坂では前日の疲労は感じたものの、最後までいやっほぅしました。なんて楽しいコースなんだ!
区間5位、名大内トップ。前日がなければ、どうだろう、1秒差で区間2位ってところだったかな。



さてさて、もうシーズン最終盤。
再来週、東海学生ですね、俺の出番はないのかな?
その次週、個人的に中京大記録会五千、最後にベストは出るかな?
その次週、個人的に防府のフルマラソン、走りきれるのかな?
その次週、日曜日に個人的に作ってるゲーム・セキヤンクエストver0.1の配布予定、区切りのいいところまで完成するかな?そのときになったら『セキヤンクエスト』でヤフー検索?


さてさてさて、長い話もこれで終わります。
次は…順番的に女子に回したいが…全女の予選本選でみんな書いてる…うににー、おお!?こいつは記録的なほど書いてないぜ!
昨日アンカー走ってた西田かなこ!あとは任せた!
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 スレッド
メニュー
2023年度
駅伝の軌跡
HPの使い方
管理人:吉野 明道
yoshinoakimichi1015⚫︎icloud.com
[●を@に直して下さい]