中長ブログ - 金尾洋治さんのエントリ

2006/11/07
全日本大学女子駅伝

執筆者: 金尾洋治 (09:42)
昨年は初出場で最下位になる可能性もあったので緊張した。雰囲気や他大学の状況も分かったし、選手の調子自体もよかったので、完璧にリラックスして(私だけかもしれないが)臨むことができた。

1区 山元
6kmと短く平坦なコースに山元を持ってくるのはもったいない。しかしこの全国大会は出遅れたくないし、テレビ画面で椙山大学をアピールするためにもキャプテン山元を起用した。気温は高かったが、風は弱かったので、山元にとって走る状況は問題ない。調子もよかったしリラックスしていた。スタートしてグランドを半周して外に出て行った。今回は核実験の臨時ニュースもなく先頭集団をカメラが追う。予想通りスローペースになっていた。中間点を過ぎ、中京大など10校が遅れ始める展開。もちろん山元にはまだ余裕がある。道路の中央側を走り先頭集団にいる。4.5kmで立命アジアの外国人が飛び出した。山元はその後の2位集団を引っ張る形でスピードを上げていた。さすがにここまでくると表情は厳しくなっている。
私は、その時点から競技場内のテレビの前を離れ、2区の中継点に移動した。垣津に『3番くらいでくるけど、焦らないで自分のペースを守っていけよ』と、当たり前であまり意味のない声をかけ、山元のラスト400m地点に向かった。先頭が現れ、山元は80m離された9位だ。『目の前の2人を抜いて来い』と激励し、山元の背中を眼で追った。ラストスパートして、先頭と18秒差の7位で2区へ中継した。中京の加藤舞に1分8秒の差をつけているので、今の力は出し切ったのかもしれない。しかし他校のエースは3区に回っているのだが、さすがに全国の壁は高い。区間賞を取るためには最低でも15分台の記録が必要なのだろう。

2区 垣津
垣津は2番目に距離の長いアンカーの予定だった。そうなると2区は金田か野田になる。元気のいい野田だが、まだ駅伝を経験していない。金田も2区は嫌がった。アンカーの距離は8km。2区は6.5kmで1区よりも長い。アンカーと2区は1.5kmの差なしかないことを考え、思い切って2区に垣津の起用となった。昨年は度重なる疲労骨折の影響で、不安を抱えたままの苦しいレースだった。しかし今年の垣津の調子はよかった。予想通りの山元の頑張りがあり好位置でタスキをもらった。時計を見ながら冷静に走り始めた。優勝候補の立命館と名城大学の1区は軽いブレーキで垣津の背後からの展開である。走り始めてすぐに立命と順天堂、城西の3校に抜かれた。もちろん垣津のペースも悪くない。レースの流れに乗って好走している。そして中間点に到着したところで名城大に追いつかれた。その場面はテレビ画面に大写しとなった。力はやはり一枚違う。しかし簡単に抜かれることなく抵抗していた。その後、白鴎、玉川の実力校に交わされ合計6校に抜かれたが、日大を抜いて12位の順位で3区に渡した。
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