中長ブログ - のあさんのエントリ

2023/04/10
遅すぎ卒業レーン

執筆者: のあ (00:14)
もう卒業して社会人になります。市民の税金をなんやかんやする部署になりました。陸上部のみなさんと窓口で会う機会はなかなかなさそうです。遅くなってしまい大変申し訳ありません。前置きが長くなりました。中距離だった遠藤のあです。
卒業レーン、気づいたら安井ももりけんも書いていて焦りました。卒業式当日までは「長距離競歩卒業レーン」だったのですが、、、
もうすでに新入生歓迎ムードだとは思いますが今ひと時だけは中距離4年の存在も思い出してもらえると幸いです。

4年間、絶えず自分の想定通りにいかない日々の中、自分なりにあがいてもがいて、最善の結果を出す努力と工夫をしようと努めてきました。

元来、自分は貧乏性なとこがあります。自分の時間やお金を成果が出るか全くわからないことに投資することは苦手です。安くて良いものが大好きです。コスパを重視しがちです。お店に行くときは無駄足を踏まないようにレビューなどを確認してから行きます。物を買うときはおすすめはないかウェブ上でチェックしてから買います。
大学入学当初、「ぼくがかんがえたさいきょうの4年間陸上キャリアプラン」みたいなのがありました。プラン通りに過ごして、授業や研究、就活等もうまくいくとなんとなく思っていました。1年生は受験ブランクからの復帰、2年生は自己ベスト更新、3年生は対校戦で活躍、4年生までに1分55秒を切りたいと考えていました。結果として、
・1年生 1分58秒を出す PBは1分57だったのでそれなりに満足。
・2年生 コロナで練習もなくなり唯一出た秋季で2分2秒
・3年生 手動計測で1分56秒を出す。七大戦入賞、東海選手権出場と全盛期来る。しかしワクチン接種と練習中止が重なる。絶え間ない学連の業務、公務員試験の勉強、アルバイト、教授のチェック付き2万字以上の論文を書かされる、迷走して民間就活もやりだす、等で踏ん張り切れず陸上からあえなく離脱
・4年生 4〜6月は毎日自室で10時間公務員試験勉強(普通の大学生は部活サークルアルバイトを休み休みにして1年間きっちりやります。自分は結局試験範囲を網羅することはできず、本命試験では配点の6分の1を占める論文試験にいたっては試験日前日の夕方に読み切れそうな対策本を買って読んだだけ)。 夏まで復帰できず 秋季で大学ワーストを出す

コスパなんて糞くらえ、計画なんて無意味、両立なんて不可能といわんばかりの4年間陸上キャリアでした。どんだけ練習してもコロナや自分のやるべきことによって波に乗ることができませんでした。そもそも学連員に選抜されたことから予想外です。

そんな生活が続くと否が応でも計画通りに進むと思うのではなく、試行回数をひたすら増やしていくことが自分を進歩させるために重要だと思いました。挑戦し続けなければチャンスが予定通り回ってくることはないと思います。
自分は、「次の大会のために力を付ける」という考え方から「いつ試合が来てもいいように力を付ける」という考え方にシフトしました。非常に労力としては無駄が多いです。例えば軍隊だって、極論を言えば戦争のタイミングで軍が仕上がっていればいいわけで、絶えず軍隊を用意するのは大変なことです(安全保障上は抑止力的に軍備することに意味がありますが)。自分は多少無理をしてでも、挑戦して限られたチャンスを活かしたいと思ったからです。だから学連を兼ねながら寝不足の疲労困憊でも試合に出ました、ワクチン接種翌日でも試合に出てPBを出しました(危険なので真似をしないように!)。
それでも自分の結果には後悔しています。PBを少し1.57.81から1.57.60まで更新しただけで、さらに言えば手動で1.56.18が出たことが大学陸上生活の後悔に拍車をかけています。
今は再び試合の機会が多く戻ってきました。コロナ禍よりは「コスパよく」各試合に絞って対策できると思いますしそうするべきだと思います。それでも、ケガのリスクなどでみなさんの試合の機会が保障されているとは言えません。自己記録の更新を重要視している人は少しでも後悔のないよう取り組んで、気持ちよく大学陸上を終えられればと思います。それは「コスパ」だとか「効率」よりもずっと大事なことだと思います。
ちなみにぼくは手動1分56秒、公認1分57秒にあまりに憑りつかれて社会人でもPB更新を目指して陸上を続けることになりました。試合で見かけたら対戦よろしくお願いします。


最後に、山の上の先輩、後輩、同期と出会えて、一緒に練習できて、恵まれた日々だったと思います。楽しかったです。この日々を一生忘れることはありません。
みなさんも、ぼくのことは忘れてもいいので陸上は楽しいことを忘れないでください。PBを更新する瞬間、他選手を追い抜く瞬間、誰かに認められる瞬間、切磋琢磨して格上のライバルに並ぶ瞬間、皆さんが陸上を続けるきっかけとなった瞬間があると思います。月並みな表現ですが、「エゴイスト」になってひたすらその瞬間を夢想して、追い求めてください。陸上をやっているのは第一に自分のためだということを忘れないでください。きっと楽しく走れると思います。僕はあまり考え込まなかったので、忘れられない瞬間をバカみたいに追い求めているだけでも楽しく走れました。
お世話になった皆さん、山の上陸上競技場、4年間本当にありがとうございました!

書いていない人、現役部員が投稿するまでの間(?)よろしくお願いします。
卒業レーン切り上げであればねんじょこと杉原に1分56秒の亡霊を祓ってもらって成仏したいと思います。
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