中長ブログ - 梅本崇弘さんのエントリ

2023/03/26
卒業レーン【うp主失踪シリーズ】

執筆者: 梅本崇弘 (17:55)
「代わりに文才発揮してね。」そう、最後にサラッと爆弾を僕に手渡し今まさに将也先輩は去っていこうとしています。彼には時々そういうところがあります。しかし生憎、語彙力は七大の帰りにその辺の道に落としてきたので、正直マジやばみしか感じませんがなんだかんだ耐えたらいいなと思います。



「失踪」とは?
__失踪(しっそう)とは、姿をくらまして行方が分からなくなること。 行方不明になることを指す。 そこから派生して、本来開発者から設定されていない制約を勝手に自身に課しながらゲームをプレイすること、いわゆる「縛りプレイ」の模様をゲーム実況動画として継続的にアップロードしていた人間が、制約の設定ミスによりゲームを進めるにつれプレイ難易度を想像以上に悪化させてしまい、物理的or精神的に継続不可に陥り、全クリを前にしてその後の動画アップロードを一切行わなくなることを指す。



約一年前のブログの内容は、2年以上に及ぶケガを抱えつつ競技を続けようとする自身の様子をゲーム実況で言う「縛りプレイ」に見立て、これから状態が悪いなら悪いなりの最大の結果を目指していくことを楽しみたい…というなんかすごい希望に満ちた内容だったと思います。結果としては七大では5000mW優勝は叶いませんでしたが2位には滑り込み、同時にスコンクも達成できて、総合優勝まで経験できて、かねてより夢見ていた縛りプレイ完走!めでたしめでたし…

…と大筋だけ見れば綺麗ですが、実はしれっと阪大戦で大戦犯カマした僕は、七大メンバーから余裕で漏れかけ、
そこで「【縛りプレイ】僕の大学陸上生活」というシリーズは6月の時点で一度終わりかけていました。ガチガチに「失踪」一歩手前まで追いこまれ危うく動画タグに「うp主失踪シリーズ」タグが付けられるところでした。

軽く説明すると、当時伊里くんとメンバー3枠目を争っていながら、伊里くんが超調子いいand自分が超絶ケガを拗らせていたことで、阪大戦で1分以上の大差をつけられて終わってしまいました。伊里が22分半、僕が23分40秒くらいだったと思います。七大メンバー選考は、阪大戦とその一週間後の名古屋地区夏季のよりよい持ちタイムを鑑みて決めるという話でまとまっていたので、当時これから中一週間で次の名古屋地区夏季で最低限UBを出しつつ、かつ調子のいい伊里くんにも勝たなければいけないというまさに窮地に追い込まれてしまいました。

ここでこんだけ激タレしておいて、いやもう次も無理やろと。客観的に見てもいける可能性としては相当低かったと思います。全てに絶望して、苦しい中ようやく競技を続けていけるだけの最後のモチベーションを失った僕はその日中になおきに退部を申し出ました。

ですが、実際どのくらいシリアスに考えていたかはしれないけれど、彼はそこで
「同期として強いつながりを感じている梅ちゃんには、僕個人としては最後まで足掻いてもらいたい」
と、予想外に熱いセリフと共に引き止めてくれました。「そんなのやらなくてもどうせ無理だよ」と、不貞腐れて言葉を返しつつも、たぶんその言葉は当時の自分にすごく響いたんだと思います。そこからせめて一週間やれる練習を最大限工夫して組み立てて、もうどうせ最後だしやれること全部やって盛大に散ってやるという覚悟で一週間生活しました。

結果、そこがあえて振り返る必要がないくらい大きなターニングポイントでした。レース中何が起きたのかいまだに判然としませんが、名古屋地区夏季では22分フラット付近でUBを達成し、パート内で純粋なタイムで比較した時3番手に浮上し、正選手になることができました。そして大学陸上生活最後の夢の実現につながりました。

「あきらめなければ夢はどうのこうの」言うつもりはないんですが、ただ僕が思うのは、何気ない仲間のエールが誰かの心を救うかもしれないと。

僕たち陸上部は、せっかく個人じゃなくて色々な人と関わり合いながら競技をしているわけじゃないですか。
だから友達が弱っているときには、「お前大丈夫だよ」って声かけてあげて、逆に大丈夫だった人が折れそうな時、元気になった人が「俺は大丈夫だったし、今度はお前も大丈夫だよ」って声かけて、根拠とかなくてもいいんでお互い支えてあげてください。結果とか抜きにして、そういう何気ない一言にただ救われて、大きく息を吹き返すものがあると思います。

みなさん頭がよく働くと思うので、瞬間的に色々思考が先行して先が見えすぎたり、恐怖を過剰に感じたりして、「うわああああああ」ってなることもあると思うんですけど、大丈夫です。大丈夫ですよ〜。きっとそのうち全てが順調にいって、なんだかんだ幸せな結末がきっと皆さんを待っています。

そしてそれは僕も例外ではないのかもしれません。それでは僕は僕で離れた場所で新しい生活の一歩目を踏み出したいと思います。なんか自分が書いた文章にめちゃくちゃ励まされている気がしますね。

四年間楽しかったです!ありがとうございました!
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