中長ブログ - はるこさんのエントリ |
2022/03/29
やっと卒業!
執筆者: はるこ (22:29)
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こんばんは。6年生の中川晴子です。 あやかちゃんまわしてくれてありがとう。 とてもかわいいのに走ると強くてかっこいいあやかちゃんにいつも憧れてました。 これからも走り続けるとのことなので楽しみです!応援し続けさせてもらいます! さて、先日卒業式があり、名古屋大学を卒業しました。 袴着れたのでもう思い残すことはありません。 私の高校の卒業式は何着てもいいので、女子はたいてい袴、男子はスーツを着ていくのですが、私はなぜかドレスで行ってしまいました。周りの袴を着てる女の子たちを見て「いいなー」と思って袴に憧れて今度こそは袴着ようと思っていたので、達成できてよかったです。 競技の振り返りを今更書くのも変な感じするのですが、、 私自身は昔の競歩の先輩のブログ読んだりしてモチベを上げていたりしたので、(私のが参考になるとは決して思えませんが)いちおうひとつの記録として書いておきます。 1年 競歩はやりたくないので医陸とテニサーに入るもなんか違うわってなって結局9月頃陸上競技部に途中入部する 2~3年 虚無 全カレ標準を目標にするもかすりもしないしベストもでないが20km競歩だけはちょっと楽しかった 4年 念願の全カレに出るも失格 5年 貧血&コロナであんまり練習できなかったけどなぜか秋くらいにとても調子が上がる 5000、10000、20km全部PB&名大記録出せたし日選で謎に5位入賞したし絶好調 6年 愛知県選でぜったい優勝したかったのであらゆる手を尽くすも負ける 東海選手権では謎に勝てたが10000は振るわず結局全カレ一回も完歩できなかった こうしてみると散々な感じしますが、最初から最後まで一貫してたのは全カレという目標です。 なぜか私は全国大会に異常なこだわりをもっていました。競歩を始めたきっかけも「全国大会に出たかったから」です。 理由は自分でもよくわかりませんが、なんとなく全国っていう言葉がかっこよくてあこがれていたからかもしれません、、 なので最後の全カレで失敗したときには、もう二度と自分の目標を達成することはできないんだと思ってとてもとても悲しかったです… ただ一番の目標は達成できませんでしたが、なんだかんだ名大記録は全部更新できたし日本選手権では入賞できたし悪くないこともありました。 いいこともわるいこともぜんぶひっくるめて思い出になりました。 今まで関わってくれたみなさん、本当にありがとうございました。 さて、せっかくのブログなのでなんとなくメッセージ的なことを書いておこうと思います。 あんまりたくさんだとうざいと思ったので3つに絞りました。3つでも十分うざいと思いますが暇な方は読んでください。 ひとつめ。 適切な努力を適切なタイミングでしてください。 例えば、私は全カレ前の1カ月間、身体能力を上げることに重きを置いて練習していました。具体的にはスピード持久を高めるため、速いペースでのビルドアップやインターバルをメインにスピードを追っていました。 入賞するためには中盤まで集団に連れていってもらって、最後スパート勝負に勝つことが最も確実な方法だと思っていたからです。 でも本当はそこでフォーム修正に取り組むべきでした。シーズン前半からフォームの乱れが問題で上手くレースを運べていなかった現状がありました。つまり私の本当の課題は明らかにフォームだったのに、そこから目を背けていました。 というか残り1カ月という短い期間では直しきれないとも思っていました。挑戦して修正しきる自信が無かった。あとから振り返ると完全なる逃げです。 結果中盤から警告を幾つか受け、ゴールはなりませんでした。 私の1カ月間の練習は方向性が間違っていて、無意味な努力だったのかもしれません。 その逆として、東大の内山咲良さんを挙げさせてください。 言わずと知れた全カレチャンピオンです。 私は内山さんの痛ファンなので彼女の記事をよく読むのですが、彼女は全カレ1カ月前からフォームの修正を始めたそうです。 跳躍系という、技術がもろにパフォーマンスに影響しそうな種目で、しかも1カ月というぎりぎりのタイミングでその決断ができる勇気、そしてその短期間に修正する能力、、、ほんとにすごくないですか?? 結果内山さんは今年の日本インカレで優勝しました。 適切なアプローチと方向性の修正が、結果に結びついた良い例だと思います。 何が言いたいかというと、適切なタイミングで適切な努力ができる人は本当に強いし結果も伴うということです。 方向性が間違っていたら、どんなに頑張っていても、どんなにつらい練習をしていても意味がないです。 皆さんには無駄な努力で後悔してほしくないです。 なので正しいタイミングで正しい努力をすることを心がけるといいんじゃないかなーと思います。 ふたつめ。 「迷ったら困難な道を選べ」 私の大大大尊敬する真野先輩、の恩師の言葉だそうです。とおい笑 真野さんは私の一学年上で、400mHの選手です。もう知ってる人もだいぶ少なくなってしまってるかもしれませんが、、、 真野先輩は競技において目指すところがあり、1年間就職を先送りし競技に専念するという選択を取りました。 私が先輩の立場だったらどうしたか、と考えると、それほど思い切った決断ができるか自信ありません。あまりにもチャレンジングで、最初聞いたときほんとにびっくりしました。 それでもそういう決断をしたのは、迷ったら困難な道を選ぼうという心があったからかもしれません。 競技に限らず、人生いろんなところで悩むタイミングが出てくると思います。 どうしても選べない2択の分岐点に立って、うーんうーんと悩みすぎて夜しか眠れないこともあるでしょう。 そんなとき私はこの言葉を思い出してみます。 たぶん困難なことって面白いんです。 もちろん難しいだろうし、やらずに済むなら済ませたいものです。 でもきっと悩むってことは、難しい方の選択肢にも魅力、やりがいやロマン、自分を惹きつける何かがあるのかもしれません。 パズルとか試験とか数学でも、簡単な問題より複雑で重たい問題の方が解けたとき面白くなかったですか?それと似てるかもしれません。 他の要素を全部鑑みて、天秤にかけて、それでもなお悩むときはもう面白いほう(=困難なほう)を選んじゃえばいいんじゃないでしょうか。 それだけ悩むってことはどっちも正解なんです。なんでどっちを選んでもきっと大丈夫です。 それなら困難なほうを選んで、面白さを楽しむのもいいのではないでしょうか。 みっつめ。 やり続けていればどうにかなります。 上手くいかないとき、前に全然進めないとき、辛くてもうやめたほうがいいかなって思うときありますよね。 先の見通しも全然立たないし、もう続ける意味がわかんない、、 でも続けていればいつかトンネルを抜ける瞬間が訪れます。 たとえ一歩も進んでないように感じても、目には見えてなくても、確実に自分自身の中で成長はしてます。 あとは人間どうしてもいいとき悪いときの波が山と谷で訪れるもんだと思うので、悪いときはしゃーなしで耐えて待つ、という姿勢もときには必要だと私は思います。谷の底でやめたらもったいなくないですか? 一方で、目指してた場所にたどり着かない場合があることもまた事実です。 やり続けていたけど、結局どうにもならなかったときです。 「無駄だったな」、「後悔している」、と思うかもしれません。 でも確実に成長はしていて、結果には現れなかったとしてもどこかは必ず前進してます。 そしていつか振り返った時、あーあの時続けてよかったな、悪あがきしてよかったな、て自分が思えればいいんじゃないかと思います。 北京オリンピック男子フィギュアスケートに出場した羽生選手は、過去2連覇を達成しながらも今年再び五輪に戻ってきました。 勝ち続けることへの周囲からの期待、4回転半ジャンプへの挑戦とその困難さ、いろいろなプレッシャーの下での北京五輪。 結果は4位でした。 終了後のインタビューで彼は「報われない努力だったかもしれないけど、一生懸命頑張りました」と言っていました。 その瞬間に至るまで、いろんな葛藤、いろんな選択があった4年間だったと思います。 そして目指していた場所にはたどり着かなかったけど、それでも自分自身を「一生懸命頑張りました」と認めてあげられるくらい頑張れれば、それでもいいのではないでしょうか。 私は「結果がすべて」だと思っていました。 結果が出せなければ意味がない。認めてもらえない。そう思って練習してました。 でも必ずしもそうではなくて、結果を求めて、自分自身のゴールに向かってまっすぐ妥協せずに努力するというプロセス、それもまた一つの重要な要素ではないかと(後から振り返ると)思えるようになりました。 まあ負け犬の遠吠えと言われればそれまでなんですけど、、、、、 私は目指していた目標に届かなくて、ものすごく落ち込んだし今でも引きずっています。 それでもこの6年間は完全な無駄ではなかったし、多少成長できたような気がしています。 そういうふうに自分を認めてあげることができればそれはそれでいいんだと思います。 そしてそういう思いをさせてくれた陸上に出会えて本当に良かったです。 なので皆さんも、というのはおこがましいですが、、、自分のやりたいこと、達成したいことがどんなに遠そうに見えても、難しそうでも、身の丈にあってなくても、調子に乗ってるって思われそうでも、周りの目は気にせずゴールとして掲げてみるといいと思います。 たとえ達成できなくても、そのゴールに向かう過程は必ず自分を前進させてくれます。 それに達成できたらものすごい嬉しいし。 一石二鳥です。 是非高い目標をもってがんばってください。これからもずっと応援しています。 次は詩歩にまわします。 |
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