中長ブログ - 梅本崇弘さんのエントリ

2022/03/10
陸上life(mode:ハードコア)

執筆者: 梅本崇弘 (11:01)
こんにちは。競歩パート3年生の梅本です。

突然ですが、皆さんは「縛りプレイ」という言葉をご存知でしょうか。
(破廉恥な意味でしか捉えられなかった心の汚れた大人の方々は今すぐ華厳の滝に打たれて心を清めてきてください。)

俗に「一定の制約下でゲームをプレイすること」という意味です。

ただ普通にゲームをクリアするだけではつまらない。
それ故にプレイヤー自身で、本来必要のない制約を自らに課した上でゲームをプレイすることでそこにエンタメ性が生まれるという仕組みになっています。

私自身縛り有りのゲーム動画がめちゃくちゃ好きで良く見るのですが、例えば、
「女性と話してはいけないポケモン」
「銃刀法遵守fps」
「初代ロックマンをギター(理由:Rockだから)でクリアしてみた」
「視聴者にネタバレされたものから縛っていくダークソウル」
などが特に秀逸でした。いい意味でこのくだらなさが最高に笑えます。

開発者が全く意図していない角度からゲームを攻略するために、視聴者と喧々諤諤作戦を練る楽しみ。予定調和を完膚なきまでに粉々に破壊することで生まれる笑い。そして自ら攻略の難易度を釣り上げに釣り上げまくったまくった先にあるエンディングの感動など、自ら障壁を設け、それを乗り越えることで普通にプレーする以上のゲームの「深み」を味わうことができるんです。聴衆側も、プレーする本人も。

閑話休題

新4年生になりました。いよいよ自分の陸上人生に蹴りをつける本当に最後のシーズンに突入していきます。自分は、高校のリベンジを達成するために全国を目指し、かなり熱い想いを持って大学でも陸上を継続しましたが、今までの大学での3年間はどうだったでしょう。
怪我に怪我を重ね、昨年の11月にようやく2年ぶりに試合に「復帰」した程度。PBより3分も遅いタイム。この体たらくですよ…

2年の秋には部活を本気で辞めかけたこともありましたね。結局部活を続けても続けなくても現状やることは変わらないという結論に落ち着き、なんだかんだそこから時間経過とともにダークサイドから無事生還することができました。危なかった。

本来掲げていた目標に向かって突き進む道から、半強制的にドロップアウトすることを余儀なくされた自分が選んだのは、そのままひどく遠のいてしまった目標を追い続ける道、ではなくて、一度視点を変えて「重い怪我を抱えてしまった今の自分が、ここからどこまでいけたら面白いか」を追い求める道でした。

これって、ゲームで言えば「縛りプレイ」そのものなんじゃないかといういうことです。めちゃくちゃ面白そうじゃ無いですか?

怪我は今も完治はできていません。でも努力で幾分か緩和すること、そして練習を継続しながらうまく付き合っていくことはできます。いわば、「怪我を抱えたまま大会優勝してみた」を地でいくわけです。失くしてしまったものをただ失くしてしまったと悲観的になって何も行動しないよりも、発想を変えて「今ある手札でどこまで自分は上り詰めることができるか」っという思考ができるようになれば、これからの競技者としての生活はより豊かになるのだと思います。そして、これは陸上に限った話でも無いのかなと思います。

これが今の僕を突き動かす大きな原動力です。そして、そのモチベーションに突き動かされてなんだかんだ頭使ってもがいていたら、先月ようやくまともにレースもできました。PBから大体2分遅れではありますが…でも着実に進歩はしています。

最後の夏で笑えるように、そして楽しむことを忘れないように、残りの期間を使うつもりです。僕の陸上生活(ただし、縛りアリ。)の行く末を楽しみにしていただけると嬉しいです。

次は競歩パート長冨田ハロキこと冨田尚希です。
予測変換では毎回「はロキ」となってしまい非常に癪に触ります。
彼にはぜひバイトリーダー(適当)としてハロキをトヨタ、SONY、任天堂に並ぶ大企業に成長させ予測変換で一発で「ハロキ」が出てくるような世の中にして頂きたいですね。後早く免許も取って欲しい。
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