中長ブログ - いわいさんのエントリ

2018/07/25
in-tight

執筆者: いわい (23:53)
「かぁん」

少し芯から外れたような乾いた音とともに、白球が青い空に飛んでいく。綺麗な放物線を描いたそれは、初期位置から2、3歩動いたコバルトのグラブに吸い込まれていった。

「2アウト、か。」
場面は最終回。満塁で3点差、1打逆転のチャンスでもあり、崖っぷちのピンチでもある。
バットを持ち、深呼吸してからバッターボックスへ入る。こんなに緊張するのは小学生の頃上鳴さん家の窓ガラスにボールをぶち込んだ時以来だ。

一息付く間もなく、白い球がキャッチャーミットに収まった。
「ストライク!」

構えを直して、ピッチャーの方を向く。
するとすぐに次の球が飛んできた。
「カッ」
辛うじてバットに当てる。
「ファール!」

テンポのいい、いや、良すぎるくらいのピッチャーだ。もう少し待ってくれてもいいじゃないか。

心の中で舌打ちしながら睨みつけ、構える。
するとすぐに第3球が飛んできた。

今度は待ってたよ。

「カァン!」

芯に当たったボールが直線的に外野の隙間を抜けていった。2球も見ればタイミングも取りやすくなるものだ。
1人、2人とランナーが還る。そして3人目のランナーが三塁ベースを蹴った時、センターから矢のようなボールが飛んできた。

交錯するランナーとキャッチャー。
数秒の静寂が訪れる。いや、一瞬だったかもしれない。
主審が大きく息を吸い込んだ。

「アウトォ!ゲームセット!!」

ああ、そうか。負けたのか。
見上げると雲1つない青空が広がっている。

なのに何故だろう。俺の頬を雨の雫が伝っているのは。

「来年の夏は、晴れるといいね」

マネージャーの呟いた言葉が、いつまでも耳の奥で響いていた。


民明書房刊 『白球伝説!いのうえけんっ!! 第2集 〜はじめてのなつ〜』
より一部抜粋




あつき回してくれてありがとう。

こんにちは。
長距離から中距離1500組に寝返り、中距離1500組から800組に寝返った岩井です。
院試が終わったら秋はマイルに出ようと思ってます。

先日学科で研究室対抗のソフトボール大会があったのですが、準決勝で敗れてしまいました。
「ソフトボールの借りは七大戦でしか返せない」 と助教授も仰っていたので、七大戦でこの悔しさを晴らしたいと思います。


さて、ミーティングが終わり、スーパーサイヤ人のバーゲンセールが始まり、いよいよ七大戦ですね。

僕は今回800mに出場します(去年は3000sc)。800はよく分からんけどやたらレベルが高く、敵は強いですがまず予選突破を目標にしていきたいと思います。僕ら3人は戦力分析的には予選通過は厳しいと予想されますが、全員戦える力は持っているので1人くらいは意地を見せて決勝へ行ってくれると思います。

僕は今回それなりに戦える位置として800mの対抗戦に臨みますが、去年までの僕では考えられないくらい成長したと思います。

去年は対抗戦に出させて貰えても枠が空いている種目、かつ2校対抗でさえ得点に絡めないレベルでした。今年はそこそこ人気の800mの枠を取り、対抗戦でもわりと戦えたので僕の両親も小田原でニッコリしているはずです。

普段あまり言うことはないですが、それなりに競技力を伸ばせたのは
理論的な知識を授けてくれた文吾さん
僕が中距離に来た時に快く迎えてくれた角田さん
的確なアドバイスと煽りを入れてくれた健太くん
部員一人一人にしっかり目を向けてくれた木村

この4人の存在が大きかったと思います。

特に木村パート長はパート全員に気を配ってくれ、みんなが思っている以上に良いパート長だと個人的には思ってます(本音は夜の部がおもろいから)。

文面上で恐縮ですが、彼らには感謝の気持ちをここに示したいと思います。

まあ、一番伸びた要因は僕が練習を頑張ったからですけどね。

800レーンこれで終了です。
七大戦頑張りましょ。
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