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全体展望
投稿者: Hamada 掲載日: 2012-12-1 (1176 回閲覧)

全体の展望


 


今回の東海学生駅伝は全日本大学駅伝に出場した中京大と名大の2チームが持ちタイム的にも過去の実績的にも抜けている。中京大学は選手層が厚いために、例年全日本大学駅伝のメンバーと東海学生駅伝のメンバーが変わることが多いが、今回はアンカーを走った山口を除く、1区〜7区の選手がそのまま東海学生の選手となっている。中京大で選手が固定化されるのは珍しいことで、それはベストメンバーを組めたということの表れでもあるのだろう。


7人全員の10000mのタイムが30分15秒〜30分48秒の間におさまっており、どの区間でもリードを奪える選手がそろっているため、総合力では名大よりも一枚上手だろう。


 


だが、名大は全日本大学駅伝では中京大につなぎの区間で後れは取ったものの、1区、2区、3区の前半区間や最長区間の8区で中京大をリードし、総合成績でも中京大を上回った。エース、準エースの力では中京大を上回っていると言えそうだ。


特に5000m14分20秒59の記録を持つアンカーの山本は7区の経験・適性もあり、かつ今シーズンは夏以降は安定して好成績を残しているため、名大にとっては心強い。


 


愛工大は平均14分台で7名揃えているものの、中京大と名大に比べると実力的に1ランク劣る。しかし、アンカーにエース萱垣がおり、前半で遅れなければ後半で勝負できるオーダーを組んできた。2区の成田は他の大学の選手に比べると実力的に劣るが、冬のロードでは好成績を残しており、成田で他の大学に大きな差をつけられなければ、優勝の可能性も出てくる。


 


この3校に続く大学は、皇學館大学や静岡大学だと思われる。皇學館大学は東海学連選抜の13人にエントリーされた三浦、大山、濱地の3人を中心に上位を狙う。この3人以外のメンバーも秋季の10000mで31分後半で走っており、愛工大と比べて遜色ない。それを考えると昨年東海学連選抜として全日本大学駅伝を走り、10000mでも30分49秒62の自己ベストを持つエースの石坂がいないのが残念である。


 


また、静岡大学は皇學館大学以上に充実している。


東海学連選抜に選ばれた小川、朝倉をそれぞれ5区、7区の後半区間に配置しており、この2区間はかなり強力。また2区の村田や3区の北村といった院生も10000mでそれぞれ31分18秒22、31分41秒95で走っており、準エース格の選手も申し分ない。さすがに1区、4区、6区は苦しい戦いになるだろうが、すべて走るのは1年生であり、急成長している可能性もある。油断はできない。


 


簡単な各区間の展望


 


1区


名大、中京大、愛工大は1区にはラストスパートの強い選手をおいている。実力的には中京大近藤と名大の平岡の2人が抜けているが、愛工大の鈴木もスパートの力があり、ラスト勝負になったら分からない。また、他大学にも日本福祉大の河合、至学館大の田中など力のある選手がおり、それらの選手がレースペースのカギを握りそうなのだ。


 


2区


全体的にエースを最終区の7区におくチームが多く、チーム2〜3番手の選手が集まっているように思える。その中で力があるのは東海インカレの10000m覇者の中京大芝田だろう。それに続くのが名大の矢野であり、名大としてはここで離されないことが1つのキーポイントとなる。他の大学は愛工大成田、皇學館三浦、静岡大村田、名工大三浦など、10000m31分台のランナーが集まっている。


 


3区


この区間も中京大と名大の2チームの選手が実力的に抜けている。池亀は全日本の3区で東海学連選抜と中京大に40秒以上の差をつけており、名大としては今回も池亀で稼ぎたい。ただ、中京大の木下も強いため簡単にはいかないだろう。


 


4区


4区は橋本、古川、館林と力が拮抗している。持ちタイムや過去の実績で考えると橋本と館林は古川よりも1枚上手だろう。加えて、橋本は過去2回区間賞を取っており、館林も過去2回4区を走っており経験が豊富である。それ以外のチームでは静岡大の中西も15分一桁を持っており、うまく走れば区間賞争いに絡んでくる可能性も考えられる。


 


5区


この区間は区間賞という点で考えると名大森本、中京大田中、静岡大小川の誰かになりそうである。ただ、愛工大の割田、皇學館大の大山は安定した走りをするため、この3人の中に割って入る可能性もありそうだ。5区はタフなコースであり、失速するとズルズルいってしまう。意外と差が付きやすい区間だけに堅実な走りが求められる。


 


6区


最短区間の6区の区間賞は中京大横田、若しくは名大の國司の可能性が高い。10000mの持ちタイムなどでは横田が上回るものの最近の勢いでは國司も負けていない。皇學館松本や愛工大金津などもスピードのあるランナーだが、中京、名大の2人に勝つのは難しく、ここで離されないようにしたいところだ。


 


7区


各大学のエースが集結している。愛工萱垣(10000m30分12秒)、名大山本(5000m14分20秒)、中京松田(10000m30分15秒)、静岡大朝倉(非公式10000m30分28秒)、愛教大小塚(昨年区間賞)、愛知大油井(昨年区間2位)とそうそうたるメンバーが集まっており、誰が区間賞をとっても不思議ではない。タフなコースで、オーバーペースは禁物だ。また、アンカーということもあり、状況によって走り方は変わってくるため、走りに余裕を持てるよういい位置で襷をもらいたい。過去4年間で逆転優勝が起こったことはないが、展開によっては1分や2分の差はすぐについてしまう区間である。


 

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