先日行われた強化委員会により、三好池で行われる最後の予選会となる今回の大会。優勝校一校のみが11月に行われる本大会へと駒を進めることができる。名大は昨年、前半は優位にレースを進めたが終盤に失速、3位に甘んじた。今年のメンバーは今年5000mの平均タイムこそ昨年より少し劣るが、練習の出来では昨年のチームを総合力で上回っており、エース中村、伊藤頼みだった前回よりも確実に合計タイムを上回るだろう。昨年の優勝タイムは5時間31分19秒、名大は5時間37分11秒であった。今年も飛びぬけた力を持つ大学は不在。ここ数年のように中京大、四日市大、愛工大、名大での四つ巴の戦いが繰り広げられることが予想される。これまで圧倒的な強さで予選を通過していく大学はなく、大きなブレーキがなく全員が力を出し切ることのできた大学が伊勢路への切符を手にしている。戦力は例年以上に拮抗しており、最終区間で集団が形成される可能性すらある。一昨年優勝した四日市大のタイムは5時間32分3秒。おそらく今年も優勝タイムは5時間30分から32分程度になるだろう。
先日の学内選考会で登録選手11名が決定した。名大は内藤(D3)の復調が好材料。先日半田競技場で行われた夏季大会5000mを14 分46秒で優勝し、学内選考会でも好タイムを記録した。エース中村(M1)は今季1500mで3分52秒の名大記録更新を果たすとともに5000mでもベスト記録にせまるタイムを出し、例年以上に充実したトラックシーズンを送った。学内選考会の三好池タイムトライアルでは2周を25分台という圧巻の走りを見せ、最後の三好池で前人未到の52分台を目指す(本人談)。中村とともに、森本、河合の院生組に元気がある。選考会で3位の走りを見せた森本は昨年1区で区間賞の実績がある。ついに主力選手となった河合は安定感があり、練習でも強い。七大戦では満足な結果を残すことができなかった藤永、小泉、木村も経験を生かしたいところだ。昨年3周区間での最高成績は伊藤の40分55秒。暑さもあり、そこまでのタイムを出すことはなかなか難しいが、それぞれが41分30秒程度、最低42分で走りきれば余裕を持ってアンカーに襷をつなぐことができる。残る一つの選手の座を争うのが、北山、竹村、古川、北村の4人。4年生で最後の三好池となる竹村は私生活も充実し、好調を維持している。残る3人はトラック種目ではそれぞれ10000m、1500m、3000mSCに適性を見せる非常に個性豊かな面々である。
各大学主力選手の今季ベスト記録
名大 |
1500m(SB) | 5000m(SB) | 10000m(SB) | 5000m(PB) |
内藤 聖貴 | 14'46"24 | 14'16"70 | ||
中村 高洋 | 3'52"79 | 14'27"49 | 14'26"10 | |
河合 健太郎 | 15'24"05 | 32'11"87 | ||
森本 一広 | 15'37"00 | 15'12"12 | ||
小泉 健二 | 15'11"43 | 15'09"74 | ||
竹村 晃児 | 4'22"39 | 15'41"12 | 15'41"12 | |
北山 和彦 | 15'40"79 | 31'54"54 | 15'26"85 | |
藤永 紘基 | 4'22"02 | 15'06"61 | 14'54"83 | |
古川 良 | 4'03"71 | 15'24"36 | 15'24"36 | |
木村 孝貴 | 4'18"82 | 15'24"63 | 15'12"18 | |
北村 仁 | 4'16"87 | 15'40"30 | 15'30"40 | |
愛工大 | ||||
野村 真司 | 4'05"38 | 14'41"69 | 31'09"13 | 14'41"69 |
吉田 士恩 | 3'57"53 | 14'48"46 | 14'48"46 | |
清水 翔太 | 4'14"97 | 14'49"47 | 32'27"03 | 14'49"47 |
鳥羽 邦彦 | 15'09"53 | 15'09"53 | ||
田中 智博 | 15'11"69 | 15'11"69 | ||
金谷 将文 | 4'07"24 | 15'12"31 | 15'12"31 | |
山村 圭介 | 15'20"37 | 15'20"37 | ||
日下部吉彦 | 15'40"91 | |||
四日市大 | ||||
山中 勇季 | 14'52"58 | 32'41"22 | 14'52"58 | |
尾崎 大吾 | 15'08"48 | 31'34"66 | 14'47"84 | |
玉村 圭吾 | 15'07"96 | 31'44"60 | 14'58"62 | |
服部 将典 | 15'11"29 | 31'19"44 | 14'56"44 | |
清水 充人 | 15'20"91 | 33'25"28 | 15'00"96 | |
樋口 真大 | 15'59"25 | 31'45"59 | ||
田中 一成 | 14'48"60 | |||
土屋 智次 | 15'26"76 | |||
中京大 | ||||
原田 恵輔 | 14'38"75 | 31'19"00 | 14'19" | |
勝俣 翼 | 3'58"95 | 15'04"02 | 14'48"54 | |
伊藤 正人 | 15'17"92 | 31'27"02 | 14'37" | |
佐藤 大樹 | 4'06"92 | 15'17"97 | ||
片桐 淳平 | 4'04"90 | 15'18"51 | ||
田中 雅之 | 4'09"72 | 15'19"94 | 31'38"87 | 15'15" |
篠崎 暢哉 | 3'58"44 | 15'23"61 | ||
青木 晶 | 4'02"79 | 15'36"61 | 15'17" | |
天白 真順 | 4'01"99 | 15'48"94 | ||
工藤 純 | 14'51" | |||
他の有力選手 | ||||
林 寛和 (中京学大) |
15'09"22 | 32'00"16 |
三好池予選会合計タイム歴代パフォーマンス10傑
四日市大(2002)5時間26分10秒◎
愛知工業大(2002)5時間26分34秒◎
愛知工業大(2003)5時間27分32秒◎
名古屋商科大(2002)5時間29分43秒◎
四日市大(2000)5時間30分26秒◎
四日市大(2003)5時間30分40秒◎
四日市大(2005)5時間31分19秒◎
四日市大(2004)5時間32分03秒◎
名古屋商科大(2000)5時間32分08秒◎
名古屋大(2002)5時間32分43秒
(◎マークは本戦進出)
三好池予選会歴代チーム記録パフォーマンス10傑 愛知工業大A(2002:桐山・竹中・徳山・両角)2時間41分48秒 四日市大A(2002:松岡・野村・西崎・永井)2時間42分42秒 愛知工業大A(2003:羽根・桐山・堀・牛山)2時間43分22秒 四日市大B(2002:樋口・日下部・中村・鎌田)2時間43分28秒 名古屋大A(2003:藤田・森本・中村・内藤)2時間44分26秒 名古屋大A(2002:瀧川・杉山・小栗・内藤)2時間44分27秒 愛知工業大B(2003:徳山・吹田・蓮池・松田)2時間44分30秒 四日市大A(2003:玉村・市野・渡辺・日下部)2時間44分42秒 四日市大B(2004:樋口・山口・渡辺・尾崎)2時間45分05秒 四日市大A(2005:桜井・田中・福田・玉村)2時間45分33秒