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全日本大学女子駅伝予選会(2010年度)
投稿者: りょっ 掲載日: 2010-8-26 (3688 回閲覧)

<大会概要>
この大会は10月24日(日)に行われる全日本大学女子駅伝の予選会である。各チーム6人が2組に分かれて5000mを走り、6人の合計タイムが上位だった2チームが本戦への出場権を獲得することができる。
8月の下旬から9月の上旬に行われる為、19時スタートではあるが毎年気温が25度を越しており、今年も選手にとっては過酷なレースとなるだろう。最初飛ばしすぎると後半の失速が大きくなると考えられるため、3年前椙山と名大が共に本戦への出場を決めた時のように、熱い闘志を燃やしつつも冷静にレースを進めることが重要となってくる。

名古屋大学
昨年は長距離選手だけではチームが組めず苦戦した名大。しかし今年は新入生が5人も入部し、一転して歴代最強とも言える戦力で予選会に挑む。
1組目は安川、近藤、高坂の3人。安川は元々中距離選手だが、今年はシーズン序盤から長距離練習を行い、東海インカレでも5000mに出場するなど、予選会を見据えて練習をしてきた。また、愛知県選手権の1500mを4分39秒で走りスピードも健在である。近藤と高坂の2人は七大戦のオープンで気温が33度を上回る悪条件の中、19分1桁の好タイムで走った。本番ではさらなる成長を期待したい。他大学の選手層が厚いため1組目は持ちタイムでは各上の選手を相手にすることになるだろう。相手のペースに惑わされず、自分にできる精一杯の走りをし、最後は1人でも多くの選手に競り勝ってきてほしい。
2組目は垣津、山本、鈴木の3人。垣津は今季5000mで何回も16分台を出しており、3000mでも自身の名大記録を更新している。名大に入学してからできていないという「自分が納得できる走り」を予選会で是非見せてほしい。山本は予選会に強く、3年連続で17分台を出しており、2年の時と3年の時には自己ベストを更新している。今年も勝負強いいい走りを見せてくれるだろう。鈴木は世界ジュニア5位の実力を持ち、今季のタイムでも圧倒的な力を誇る。今回のレースはおそらく独走となるが、愛知県選手権の5000mでも1人で16分19秒35で走り切っているためそれに近い水準では走れるだろう。2組目は1組目終了時の差を考慮し、他大学を意識しながらのレースとなる。応援が周りとの差を伝えてあげることも必要となってくるだろう。

名前

学年

5000mSB

(PB)

3000mSB

(PB)

1500mSB

(PB)

09予選会

08予選会

07予選会

その他

垣津奈美

M2

16'36"15

15'51"89

9'37"36

9'34"10

4'35"86

4'35"26

17'31"80

 

17'23"81

 

安川裕子

M2

18'30"39

17'51"09

10'25"54

10'21"04

4'39"06

4'37"18

19'10"88

18'23"06

18'03"91

 

山本しおり

5

18'06"11

17'45"26

10'36"82

10'04"78

4'49"50

4'46"

17'58"90

17'54"95

17'55"99

 

近藤日佳理

3

19'01"72

18'42"46

11'00"14

10'58"

5'12"28

5'02"04

18'52"94

18'58"08

 

 

高坂加世子

1

19'02"71

19'02"71

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木亜由子

1

15'47"36

15'47"36

9'22"36

9'10"71

4'30"35

4'22"11

 

 

 

 

古田裕衣

1

 

 

 

 

5'34"45

5'06"

 

 

 

 

前田紗希

1

 

 

 

11'15"07

5'27"64

5'27"64

 

 

 

 

眞野果林

1

19'52"88

19'52"88

 

10'28"

5'13"16

4'50"

 

 

 

 

上位6名平均

 

17'51"

17'31"

10'10"(5人)

10'06"

4'50"

4'42"

 

 

 

 

 

椙山女学園大学
3年前、名大と椙山が共に本戦出場を決めた時の1年生がついに最終学年を迎えた。この試合で引退するものもおり、有終の美を飾りたいところである。持ちタイムをみると他大学には劣っており厳しい戦いが強いられそうであるが、相手チームの隙を狙って上位進出を目指したい。1組目は牧野、松原、相羽。牧野は久しく5000mのレースに出場していないため距離に対して不安が残り、持ちタイムを見ても当日一人旅となってしまいそう。ただ、大幅にタイムを縮める可能性を1番持っているのは牧野である。上位進出への足がかりを作ってほしい。松原はずっと女子Aで練習を詰めており、1組目なら集団の中でレースを進めることができるだろう。1年生の相羽は高校時代の実績は充分。まだ戻り切ってはいないようであるが、名大の近藤や高坂と競りながら少しでもいいタイムで走りたい。
2組目は大野、曽根原、光田の4年生3人。今季好調の大野は1500mと5000mでベストを更新し、教育実習明けに走った3000mでも自己ベストに肉薄するタイムを出した。予選会は暑く、特に2組目は周りも早く厳しいレースとなるだろうが、粘りのレースを期待したい。同じく今季好調の曽根原は東海インカレ、駅伝強化の2つのレースで17分30秒台のタイムを出しており、他大学のエースにも見劣りしない力を持つ。椙山の主将かつエースとしての意地を見せられるか。光田も七大戦の1500mで大学ベストを出し、調子は上向きである。チームでただ一人全女を走ったことのある光田。最高学年としてチームを引っ張っていってほしい。

名前

学年

5000mSB

(PB)

3000mSB

(PB)

1500mSB

(PB)

09予選会

08予選会

07予選会

その他

大野仁子

4

18'31"16

18'31"16

10'54"76

10'54"59

5'06"95

5'06"95

19'40"99

19'17"17

 

 

曽根原華子

4

17'30"84

17'30"84

10'17"75

10'17"75

4'49"36

4'49"36

18'34"52

18'23"44

 

 

鶴田享子

4

 

20'41"66

 

12'29"57

5'47"91

5'45"45

 

 

 

 

牧野あゆみ

4

 

20'16"98

 

11'56"91

5'40"04

5'25"

 

 

 

 

光田真穂

4

18'29"06

17'10"

10'32"73

9'57"

4'50"73

4'37"

18'43"67

18'37"92

18'09"77

 

松原ななみ

3

18'59"03

18'16"41

10'42"06

10'19"64

4'52"43

4'46"61

18'47"26

 

 

 

相羽里咲

1

 

18'09"18

 

9'59"62

5'13"67

4'52"29

 

 

 

 

太田早耶

1

 

 

 

 

5'55"39

5'55"39

 

 

 

 

上位6名平均

 

18'22"(4人)

18'18"

10'36"(4人)

10'33"

5'05"

4'56"

 

 

 

 

 

中京大学
昨年は優勝し、そのメンバーがすべて残っている中京大。既存の戦力に加え力のある新入生も中京大中京などから入部し、データの上では頭一つ抜け出ている。選手層は他のチームに比べてかなり厚いので、調子のいい選手を使ってくるだろう。
去年、一昨年と個人トップを獲得している伊藤麻美は今季は目立った結果を残せていない。しかし、去年も同様であったため今年も調子をあわせてきそう。白川、山下の2人は1年の時から主力として中京を支えてきたが、SBは日体大長距離記録会で出したものであり、東海インカレではあまりいい結果を残せなかった。特に山下はブログによると7月に体調を大きく崩しているようだ。逆に調子がいいのは吉川で、愛知県選手権で4分31秒をマークしている。中距離選手ではあるものの昨年もしっかり走っているため手強い相手となりそうだ。その他の選手では大城がそれなりの成績を残しているが、伊藤麻央は長い間故障しており、1年生も今季あまり試合に出場していないため調子が読めない。
誰が走ることになるかは全く分からないが、誰が走っても17分台ではまとめてくることが予想される為、中京大学が優勝候補の筆頭であることは間違いないだろう。去年と一昨年は選手層の厚さを活かして1組目で中京の3人が交互に引っ張り1〜3位を独占して大量リードを奪った。今年も同じ戦い方をしてくる可能性が高く、他大学にとっては少しでも1組目で離されないことが重要である。

名前

学年

5000mSB

(PB)

3000mSB

(PB)

1500mSB

(PB)

09予選会

08予選会

07予選会

その他

伊藤麻美

4

17'28"97

17'03"00

 

9'42"31

 

4'43"59

17'13"14

17'24"15

17'57"27

 

石原芽

3

 

16'57"93

 

10'13"65

 

 

 

18'05"57

 

 

白川こずえ

3

17'07"25

17'04"69

 

9'43"44

 

4'40"46

17'40"58

17'32"37

 

38'09"90

森竹由紀

3

 

18'18"66

 

 

 

 

 

 

 

 

山下亜津沙

3

17'01"38

16'33"45

 

9'41"54

 

4'37"39

18'00"91

17'39"11

 

38'16"53

伊藤麻央

2

 

16'47"94

 

9'51"68

 

4'45"58

17'34"60

 

 

 

大城響子

2

18'05"13

17'45"98

 

9'59"64

 

4'47"04

17'52"56

 

 

38'19"85

杉江由季子

2

 

 

 

 

5'26"04

 

 

 

 

 

八木瑞希

2

 

 

 

10'07"86

 

 

 

 

 

2'15"76

吉川侑美

2

 

17'49"09

 

 

4'31"31

4'31"31

17'49"09

 

 

2'16"91

伊藤紗季

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長田彩果

1

 

17'00"83

 

10'04"98

 

 

 

 

 

 

後藤麻由

1

 

 

 

10'01"86

4'53"54

4'36"02

 

 

 

 

西川実希

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上位6名平均

 

17'25"(4人)

16'54"

 

9'50"

 

4'39"

 

 

 

 

 

至学館大学
昨年のメンバーから主力の岩佐、山本が抜け、戦力がダウンしたが、森下、山田といった1年生も入部してきており、全女をかろうじて狙える位置にいる。
至学館のエースは松野。昨年から力をつけ始め、前回の予選会では個人で2位に入る活躍を見せた。今季も安定して17分前半を出しており、今年も前の方の集団でレースを進めてくるだろう。それに続くのは新入生の森下、山田、そして4年生の長谷川といったところか。長谷川は競歩を本業としており今季はまだ記録は残せていないものの、予選会や東海学生駅伝では毎回好走しているので侮れないだろう。それ以外には昨年予選会を経験している長谷場や後藤紗莉も走る可能性が高いと予想される。持ちタイム上は白砂や朝倉も力があることが分かるのだが、本来中距離ランナーであり、白砂はともかく朝倉は出場する可能性は低そうだ。
2番手、3番手の選手の力では他の大学に劣っているが、2番手以降の選手の差はちいさいため、全女に出場するためには1組目で愛教大や名大相手にリードを稼ぎたいところである。

名前

学年

5000mSB

(PB)

3000mSB

(PB)

1500mSB

(PB)

09予選会

08予選会

07予選会

その他

白砂紅美子

4

 

18'34"30

 

10'25"30

 

4'45"06

 

18'34"30

18'40"41

2'18"21

長谷川睦

4

 

18'09"59

 

11'27"59

 

 

18'47"89

18'17"76

 

 

朝倉千尋

3

 

19'00"5

 

10'35"76

 

4'48"32

 

19'20"93

 

2'21"18

松野真帆

3

17'22"87

17'19"10

 

10'16"32

 

 

17'22"62

 

 

36'02"84

今井晴美

2

20'31"89

19'53"57

11'42"59

11'33"49

 

5'09"65

 

 

 

 

後藤沙莉

2

 

18'33"90

 

10'52"53

5'28"77

4'58"58

19'07"60

 

 

 

後藤優季

2

 

20'21"40

 

11'23"13

5'02"30

5'02"22

 

 

 

2'25"01

長谷場仁美

2

 

18'30"54

 

10'30"

5'05"79

4'47"96

19'22"24

 

 

 

藤田麻耶子

2

19'50"88

19'37"55

 

11'31"

 

5'22"

 

 

 

41'22"39

杉浦真梨

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2'16"10

森下琴絵

1

 

 

 

9'52"41

4'53"63

4'45"28

 

 

 

 

山田ありさ

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田耀美

1

18'16"71

 

 

 

5'08"27

 

 

 

 

 

上位6名平均

 

18'59"(4人)

18'21"

 

10'25"

5'07"(5人)

4'51"

 

 

 

 

 

愛知教育大学

年々力をつけてきた愛教大。昨年は2位と4秒差の3位という成績を残し、そのメンバーが全員残っている。それに加え黒柳、服部といった新入生も入部してきたため、今年は本気で全女の本戦を狙っているだろう。
エース勝股は今季は5000mではなく10000mに多く出場しており、簡単には比較できない。しかし、西カレの10000m34分47秒88で3位入賞という成績は脅威である。5000を走っても17分00秒前後で走る力はあると言えそうだ。勝股とならんで力があるのが花岡。5000mでも17分22秒をマークし、1500も4分38秒で走っている。高校時代の実力と比べると見劣りはするものの、名城を除く東海地区ではトップレベルの走力を持つ。松本も10000mを38分台では走っているし、昨年並みの走りはしてくる力があるだろう。また東国体の3000mでは1年生の2人が活躍した。黒柳が10分28秒、服部が10分45秒という好タイムを出し、黒柳に関しては名大の山本にも競り勝った。2人とも予選会で起用される可能性が高い。去年好走している石田と成瀬の800mランナーの2人は、少なくとも石田は5000mでも安定感があり、今年は1500mでも好タイムを出しているため出場が濃厚だ。一方成瀬は昨年は好走したものの1,2年時はブレーキしているため、1年生が加入し選手層が厚くなった今では起用されないかもしれない。
勝股、花岡の2人は17分前半、残りの4人も平均で18分00秒くらいで走る力はありそうで、名大と2位争いをすることになるだろう。

名前

学年

5000mSB

(PB)

3000mSB

(PB)

1500mSB

(PB)

09予選会

08予選会

07予選会

その他

石田はるか

4

 

18'37"30

 

 

4'44"70

4'44"70

18'37"30

19'12"51

19'21"24

2'22"26

大野優衣

4

 

19'31"28

 

 

 

 

 

19'31"28

 

 

成瀬直

4

 

18'26"59

10'32"23

9'57"03

5'05"80

4'26"42

18'26"59

21'32"42

19'46"07

2'19"19

勝股梨江子

3

 

16'59"50

10'10"32

9'46"90

 

4'38"47

17'48"37

17'44"48

 

34'47”88

北郷菜実

3

 

19'34"45

 

 

 

 

19'49"44

19'34"45

 

 

林奈津美

3

19'35"19

19'09"62

11'18"65

11'18"65

 

 

 

 

 

 

花岡紗耶

2

17'22"33

16'43"97

9'54"55

9'33"05

4'38"40

4'38"40

17'48"60

 

 

2'21"97

松本千景

2

 

18'03"11

10'54"33

10'54"33

 

 

18'03"11

 

 

38'38”11

黒柳文菜

1

 

 

10'28"22

10'28"22

 

4'44"68

 

 

 

2'23"22

中井彩乃

1

19'56"36

19'56"36

 

 

 

 

 

 

 

 

永井美紀

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服部綾実

1

 

 

10'45"34

10'45"34

 

 

 

 

 

 

松本杏美

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2'29”73

上位6名平均

 

18'57"(3人)

18'00"

10'27"

10'14"

 

4'38"(5人)

 

 

 

 

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