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名岐駅伝(2010)
投稿者: どい 掲載日: 2010-2-18 (3067 回閲覧)

2010年名岐駅伝 


 


 嬉しいことなのだが、名大グランドが全天候改修工事のために3月末まで使えない。名岐駅伝に対応するには、トラックでのスピード練習は欠かせない。やむなく瑞穂北グランドを使用し、18時練習スタートとするしかなかった。タータンによる故障が恐いので、設定ペースなどにかなり気を使って練習をした。梶田と羽生田の4年生は卒論のため、一緒に練習するのは不可能だった。来年度を見据え、この2人はメンバー登録からも外し、しっかり研究室で卒論を書き上げ、身体的にリフレッシュした後、3月から復帰するように伝えた。田中も3区に起用する予定だったが、無理をさせなかった。


 


1区 山本崇博(3年) 12.4km 37分15秒 区間10位
 冬休み中に山本が少し体調を崩したので、村西の起用も考えたが、10日前から順調に仕上がった。大学勢トップを狙えと激励して送り出した。私には絶好調に仕上がっているという自信があった。
 1区の5キロ過ぎのところで選手を待った。山本は先頭集団で来た。まだ余裕がありそうだ。20m遅れて中京大の山下、50m遅れて三重中京大の中田。さらに遅れて愛工大の長坂。快走の予感で監督車に乗った。さすがにラスト2kmで苦しくなってヨレたらしいが、必死で追い込む中田を100m離したまま、大学勢トップ、総合10位で2区に渡した。


 


2区 村西研郎(3年) 7.3 km 22分36秒 区間11位 
 濱田を2区に起用し、村西4区が理想だった。しかし就職活動が忙しい濱田を完璧に仕上げることは出来なかった。もったいないが2区に村西を起用した。1区山本の力走で最高の展開となった。八千代工業と併走する形で村西は走り出した。名岐の2区だけは向かい風となる。格上の八千代の選手を上手く風よけに使って走ればいいがと思っていたが、そんな姑息な手段を村西は取らなかった。堂々と前を引いていた。中間点辺りから前に出られてしまったが、粘れるところが村西の最大の利点だ。諦めずにペースダウンすることなく、しっかり走り切り八千代工業と8秒差で3区阪口にたすきを渡した。


 


3区 阪口剛志(4年) 6.0km 18分33秒 区間16位
 4年生の阪口が年末から頑張っていた。年明けからの練習でも状態はいい。素質は高いだけに、起用してみたかった。1月中旬には3区に決定し、2回試走を行った。どんな走りをするのかとても楽しみだった。名大は2区まで好走し、緊張感の高い順位で阪口はスタートした。監督車は1.3km地点の岐阜駅付近で待機した(バレンタインデーにおけるおばあちゃんのウイスキーボンボン応援地点らしい)。中央発條が迫っていたのでつい、『中央発條に追い付かれたら付いていけ!弱気になるな』と背中へ声をかけたが、難しいと思ってもいた。しかし阪口は頑張った。中間点を過ぎても中央発條と併走し、後の中京大との300mの差をほとんど詰められていない。ラスト1kmの看板を見て阪口がピッチを上げたのが監督車から見えた。表情はきつそうだが、気迫にあふれていた。最後は中央発條を8秒突き放し、濱田にたすきを渡した。タイムはたいしたことはないが、緊張するレース展開の中の初レースを、上手く走ったと賞賛したい。


 


4区 濱田洋平(3年) 9.8km 30分07秒 区間15位
 山本、村西と同じ練習が出来ているのだが、就職活動で十分な休養が取れていない。出来は可も不可もないという状況だった。いい位置でもらったが、この4区はどのチームも強いランナーが起用されている。中央発條に抜かれても抵抗せず、淡々と距離をこなす走りしか今は期待できない。もどかしい感じがしたが、最悪ブレーキだけにはならないようにペース配分して濱田は走っていた。中間点で、中京大に30秒程度まで追い込まれていた。これは並ばれるところまで行くだろう。しかし余裕も残しているので抜かれてしまうことはない。5区の飯塚に中京大と並んでくるからその区間では負けるなと連絡した。結局濱田は名大倶楽部の内藤と全く同タイムだった。あと40秒は速く走れる実力はあるのに。


 


5区 飯塚彬光(4年) 6.2km 18分45秒 区間10位
 年末のタイムトライアルで好走し、早々と選手の座を勝ち取っていた。年始からの練習も悪くない。最初は阪口より下のレベルで調整しようとしていたが、当然Aに上げた。練習も余裕を持って出来ていたので心配していなかった。タスキをもらってすぐに中京大に追い付かれて併走する形になった。勝負して欲しかった。中間点手前で監督車が止まり見ることができた。中京大の神谷は強い選手だが調子が悪いのかきつい表情をしている。飯塚は余裕綽々。相手にも聞こえるので『勝てよ!』としか声はかけられなかったが、早めに勝負して欲しいと願った。その通り飯塚は守りに入らなかった。ジリジリ引き離し、アンカーへの中継では20秒の差をつけてたすきを渡した。区間10位なら良く走ったと評価できる。


 


6区 平岡悠(5年) 10.9km 34分45秒 区間16位
 今回のアンカーは平岡がベストチョイスだろう。1月に入って早々に、アンカーに起用したいから準備しておくようにメールで伝えておいた。しかし平岡が風邪などで起用できない場合には、河上を充てるか、飯塚をアンカーに回し、5区に補欠から起用するかと考えていた。平岡とメールでやり取りしたが、いつも何とか走れるという返事だった。実際には数回しか練習を見ることができなかったが、悪くないと判断した。そしてそのままアンカーに起用。
 前の10位とは1分以上開いている。問題は20秒後ろから来る中京大だった。スタートして数キロ地点で見ることができた。強い追い風の中ひょうひょうと良いリズムで平岡が走っている。表情にも余裕がある。中京大は1年生。調子はよくなさそうだ。差は詰まっていない。平岡がブレーキしない限り名大は負けないだろう。監督車から遠目で平岡の走る姿が見えていた。全く問題なし。記録は良くなかったが、アンカーとしての役目をきっちり果たした。
 総合11位という今回の駅伝は、私が見てきたこれまでの名大の駅伝レースの中でベスト5に入るくらいのいいレースだった。ほとんどブレーキがなく、実力を出し切った。よくやった。



                 

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